ダイエットを行うにあたって、食べた食物が有機養分となり、全身にどのように運ばれるのか、また、有酸素運動で取り込まれた酸素がどのように全身に運ばれるのか、について知るのは重要なことです。
(ダイエットする者にとって、血液中の余分な有機養分がどうなるかについて、もっと知りたいと思うのですが、中学生段階ではやりません。ダイエット高校・生理学でやります。)
ダイエット小学校・生理学(血液の流れ)で踏まえたうえで、中学生の学習内容(2年生)で考えてみます。
○ 概要
1 |
血液を構成するもの |
血液は液体成分の血しょう、決まった形がある赤血球、白血球からなります。
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2 |
心臓の作りと働き |
全身に血液を送るポンプの役目の心臓は、4つの部屋(右心房、左心房、右心室、左心室)からなります。
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3 |
血液の流れ |
血液は、
・・・→心臓→血管(動脈)→全身→血管(静脈)→心臓→血管(動脈)→肺→血管(静脈)→心臓→・・・
の繰り返しで、全身を循環して流れています。
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○ 詳細
1 血液を構成するもの
血液は体に流れる赤い液体です。体重の8パーセント程度だそうです。詳しく見るといろいろな物質からなります。
血液は、液体成分(血液の55パーセント程度と固形成分(ゼリーみたいで、血液の45パーセント程度)とに分かれます。液体成分には血しょう、有形成分には赤血球と白血球とがあります。
語句 |
説明 |
血しょう |
透明な液体で、90パーセント程度は水です。有機養分(タンパク質、糖分、脂肪など)を運んだり、不要物(二酸化炭素など)を運びます。 |
赤血球 |
酸素を運びます。 |
白血球 |
体内に侵入した細菌類を排除します。 |
2 心臓の作りと働き
血液を循環させる器官である心臓は、ポンプの役目を果たします。
心臓は4部屋からなります。まず、
(1)全身の血液(酸素少ない)が入ってくる右心房
(2)右心房から流れてくる血液を肺に送る右心室
(3)肺から酸素を多く含んだ血液が入ってくる左心房
(4)左心房から流れてくる血液を全身へ送る左心室
の4つです。
心臓に血液を送る血管を静脈、心臓から出て行く血管を動脈といいます。また、心臓や血管などを循環器官といいます。
3 血液の流れ
血液の流れる経路をまとめると
・・・ → 心臓(左心室) → 動脈 → 全身の毛細血管 → 静脈 → 心臓(右心房) → 心臓(右心室) → 肺 → 心臓(左心房) → 心臓(左心室) → ・・・
この繰り返しになります。また、以下のように経路に名前がついています。
語句 |
説明 |
肺循環 |
心臓から肺に血液が流れ、血液中の酸素と二酸化炭素を交換した後、再び心臓に戻る経路です。 |
体循環 |
心臓から全身の毛細血管まで血液が流れ、各場所で酸素が使われ、二酸化炭素や不要物を含み、再び心臓に戻る経路です。 |
動脈血 |
肺循環で酸素を含み、鮮やかな赤色の血液です。 |
静脈血 |
体循環で酸素を失い、二酸化炭素や不要物を含み、暗い赤色の血液です。 |
4 チェック問題
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5 勉強になる動画、資料
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