ダイエットをするにあたって避けてはとおれない「体の仕組みの理解」、次は神経について調べてみます。
高校の学習内容(2年生)です。
○ 概要
1 |
神経細胞 |
全身に張りめぐっている神経は、神経細胞(ニューロン)でできています。
体の各部分へ命令(刺激)を伝えるときは、となりの神経細胞に神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリンなど)を送って伝えるようです。
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2 |
神経細胞の伝わり方 |
ナトリウムイオン、カルシウムイオンを使って電気を起こし、刺激として伝えます。
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○ 詳細
1 神経細胞
体のいろいろな情報(受容器の刺激、各器官を動かす命令)を伝える器官があります。神経です。神経をぶつ切りにすると、細胞に分かれます。各々の細胞を神経細胞(ニューロン)といいます。
神経細胞は、星のように端がとがった部分と細長い部分に分かれます。
星のような部分を細胞体といいます。細胞体の中には核があります。細胞体の端のとがっている部分は根っこのように枝分かれしており、樹状突起といいます。
細長い部分は軸索といわれており、軸索の先も根のように枝かわかれしています。
軸索の周囲は、ところどころ髄鞘(ずいしょう)という電気をとおさない物質(絶縁物質)でまかれています。さらに髄鞘の上は神経鞘(しんけいしょう)
軸索の髄鞘がまかれていない部分をランビエ紅輪(こうりん)と言われています。
神経細胞で、髄鞘があるものを有髄神経、ないものを無随神経といいます。
神経細胞は長く並んでいます。隣の神経細胞とくっつかず接している状態です。このぎりぎり接している部分をシナプスといいます。さらに軸索の末端部にはシナプス小胞という袋があります。
となりの神経細胞へ情報を伝えるとき、シナプス小胞から神経伝達物質が分泌され、情報が伝わります。情報がつたわることを伝達といいます。
主な神経伝達物質は以下になります。
NO |
神経伝達物質 |
分泌される場所 |
1 |
アセチルコリン |
神経筋接合部、自律神経節前繊維、副交感神経節後繊維、脳など |
2 |
セロトニン |
視床下部、小脳、辺縁系、網膜、血小板等など |
3 |
γアミノ酪酸 |
大脳、小脳、網膜など |
4 |
アデノシン |
海馬、小脳、大脳皮質など |
5 |
グルタミン酸 |
脳幹、大脳皮質 |
6 |
エンケファリン |
視床下部、辺縁系、脊髄、網膜など |
7 |
ドーパミン |
黒質線条体、視床下部、辺縁系、網膜など |
8 |
サブスタンスP |
基底核、視床下部、中脳、小脳など |
9 |
ノルアドレナリン |
大脳皮質、視床下部、脳幹、脊髄、小脳など |
10 |
CCK |
大脳皮質、小腸など |
2 神経細胞の伝わり方
神経細胞の内と外には、それぞれナトリウムイオン、カルシウムイオンが混ざってます。イオンは電気を帯びてますから、二つのイオンの関係で神経細胞は電気(膜電位)を帯びてます。この電気について、通常はマイナスの電気(静止電位)を帯びています。
神経伝達物質が分泌されると、細胞外のナトリウムイオンが細胞内に流れ込み電気のバランスが崩れ、プラスの電気を帯びます(活動電位)。この状態を興奮といいます。
この時の電気が神経細胞内を伝わります。この電気が軸索を伝わるとき、髄稍は絶縁体(電気を伝えない)ので、ランビエ紅輪をポンポンとジャンプしながら電気が伝わります。ということで跳躍伝導と言われています。跳躍伝導のおかげで電気がポンポンとぶので電気信号が早く伝わります。
神経の伝達スピードについて以下になります。
1位 運動神経
2位 触覚、圧覚
3位 筋肉についている神経
4位 早い痛覚、触覚
5位 自律神経
6位 遅い痛覚、反射、嗅覚
3 チェック問題
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4 勉強になる動画、資料
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